バースプラン

 どのようなお産をして、どんな風に新しい家族を迎えるのか想像してみてください。思い通りのお産ができるように、患者様と相談して出産に関する計画を立てるのが、バースプランです。次の項目について、別紙の用紙に記入いただき、次回の健診時にご提出ください。できるだけ患者様のご希望に沿ってお手伝いしたいと考えておりますが、医学的に無理と思われる点についてはアドバイスいたします。また、プランの細かな点について、助産師と相談することもできますので、お申し出ください。

 お産は、いつ異常事態が発生するか予測できません。その場合、すぐに適切な処置をしなければお母さんや赤ちゃんに危険が及ぶこともあります。状況に応じてできるだけ説明しますが、緊急性のために処置などについて説明する時間的余裕がない場合もありますのでご了承ください。 

1) 夫立会い出産 立会い出産の説明をお読みください。

     最初から分娩室に入って付添いたい
     ㋑
生まれる直前に入室したい
     ㋒
生まれたらすぐに入室したい
     ㋓
希望しない

2) 陣痛促進剤 破水や予定日を過ぎても陣痛が起こらない時、微弱陣痛の時、母体や赤ちゃんの異常のために早くお産する必要がある時などに陣痛促進剤を使用します。陣痛促進剤は、副作用が起きることもありますので、医学的に必要な時以外は使わないよう努めていますが、帝王切開を避けるため、また、赤ちゃんのためにどうしても必要な場合があります。当院では約16%の方に使用しています。

  
必要な時には、使ってもよい
  
㋑ 絶対に使わないでほしい

3) 無痛分娩 硬膜外麻酔といって背中から麻酔薬を注射してお産の痛みを取ります。麻酔の中では比較的副作用の少ない方法ですが、100%安全なものではありませんので、あまりお勧めはしておりません。効果は劣りますが、麻薬の筋肉注射で痛みを軽くする安全で簡単な方法もあります。

  
希望しない
  
㋑ 痛くて困った時には希望したい
  
必ず希望する
 

4) 分娩監視装置 −赤ちゃんの心拍と陣痛を記録する装置で、赤ちゃんの状態を観察するのにとても大事な検査です。お腹にベルトで固定します。陣痛が強くなるまでは2時間毎に20〜30分間装着しますが、陣痛が強くなった場合や陣痛促進剤を使う場合、連続して使用します。

  
必要な時には、してもよい
   ㋑
しないでほしい

5) 分娩前の浣腸 当院ではほとんど行っていませんが、たくさん便がたまっていると、お産の時に赤ちゃんが汚れるので浣腸が必要な場合があります。また、浣腸にはお産を進める効果もあります。(実際にはほとんど行っておりません)

  
必要な時には、してもよい
  
しないでほしい

6) 分娩前後の導尿 お産の直前や直後は尿がうまく出せないことが多いです。尿がたまると、赤ちゃんの下がりが悪くなるためにお産に時間がかかったり、産後の子宮の戻りが悪くなることがあるので、管を入れて尿を出す必要があります。

 
  ㋐ 必要な時には、してもよい
   ㋑ しないでほしい

7) 分娩前の剃毛 お産で腟が切れた時に縫合がしやすいように、腟と肛門の間の少しの範囲のみ毛を剃ることがあります。(実際にはほとんど行っておりません)

 
 
必要な時には、してもよい
  
しないでほしい

8) 分娩時の点滴 出産は思いがけず大量の出血が起きることがあります。その場合に備えて、薬をすぐ注射できるように点滴しておく(血管確保)のが一般的です。

  
してもよい
  
しないでほしい

9) 会陰切開 − 助産師はできるだけ会陰(膣と肛門の間)が切れないように努力していますが、会陰の伸びが悪くて自然に切れかけた場合や赤ちゃんの状態が悪くてお産を急ぐ場合は、麻酔した後にハサミで会陰を拡げて赤ちゃんがスムーズに生まれるようにします。切開した傷はまっすぐなのでほとんど抜糸しなくてすむように縫合できますが、自然に切れた傷は複雑なので抜糸が必要なことがあります。

   ㋐ 必要な時には、してもよい
  
しないでほしい
 

10) 吸引分娩 赤ちゃんの頭に吸引カップをつけて引っ張ってお産します。あと少しのところで赤ちゃんの調子が悪くなった場合やお母さんが疲れていきめない場合などに必要になります。当院では約7%が吸引分娩になります。

 
 ㋐ 必要な時には、してもよい
  
㋑ 絶対にしないでほしい(この場合は帝王切開になります)

11) 帝王切開 当院で帝王切開になる率は6%前後で、全国平均の約19.2%と較べるととても少ないです。子宮口が充分に開かないうちに赤ちゃんの状態が悪くなった時や、赤ちゃんが大きすぎて産めない時などに帝王切開になります。

  
必要な時には、してもよい
  
㋑ 絶対にしないでほしい

12) 母児同室 母児同室の長所は、自律授乳(それぞれの赤ちゃんのペースで授乳する)ができること、母児の接触が長いので母児関係の確立が早いことです。母児別室の長所は、赤ちゃんの異常を早期発見しやすく、面会の方からの感染を防ぎやすいこと、お母さんの疲れがとれることです。そこで当院では、通常、赤ちゃんがおっぱいを上手に飲めるようになる生後3〜4日目から同室の許可が出ます。生後早くからの同室を希望される場合、赤ちゃんへの感染防止のため、生後3日目まではお母さんとお父さん以外は病室へ入ることはできませんのでご了承ください。

  
赤ちゃんが心配ない状態になったら同室したい
  
出産直後より同室したい
   ㋒
退院前1日くらい同室したい
   ㋓ ずっと母児別室がよい

13) 母乳栄養 出産直後にお母さんの乳首をふくませてみますが、母乳はすぐから出るものではありません。最初はブドウ糖を飲んで、うまく飲めたら母乳が増えるまでミルクを足すのがよいと思いますが、早く母乳を増やすためにたとえ赤ちゃんの体重が減っても絶対に母乳しかあげない方がよいと考える人もいます。

 
㋐ 足りなければミルクを足してもよい
 
母乳しかあげないでほしい
 
㋒ ミルクのみで育てたい

へその緒をご主人が切る病院がありますが、赤ちゃんの損傷や感染などの危険がありますので、当院ではできません。また、へその緒を切る前に赤ちゃんを抱きたい希望の方がありますが、赤ちゃんが貧血になりやすいのでお勧めできません。

 プランは、お産までいつでも変更可能ですので、遠慮なくお申し出ください。

お産に関して、ご希望やご質問があればなんでも自由にお書きください。